2013年7月24日水曜日

年金改革の行方

参議院選挙も終わり、与党が参議院も過半数を握り念願のねじれ解消が実現した。
少なくとも3年間はよほどのことがない限り国政選挙はないわけで、これまで本腰を入れて取り組みにくかった痛みを伴う改革に取り組む絶好のチャンスでもある。

年金制度に政府がどう取り組むのか。

改めて注目してみたい。

2014年には5年に一度の財政検証が控えている。2009年度は予定を超える積立金の取り崩しが進んでいるのもかかわらず、100年間の予想運用利回りを4.1%に引き上げることで、つじつまを合わせ100年安心設計は予定通りだとした。

2012年度の運用利回りは10%弱を達成した。
分散投資しているので、あれだけ日本株が上がってもこの程度との見方もある。

果たして今後100年間4.1%を達成できるのか。

日本株の組み入れ比率を引き上げて株高と心中をめざすのか。

2%のマイルドなインフレを達成し、年金支給額をマクロ経済スライドに従って、0.9%ずつ引き下げていくのか。

選挙前は、物価上昇にあわせて年金支給額を引き上げる必要があるとトンチンカンな答えをしていた与党は、果たして豹変するのか。

あるいはマクロ経済スライドを見直して、別の理屈で100年安心を設計しなおすのか。