2012年11月27日火曜日

財政出動


現在の特殊なデフレ下において効く政策は、財政出動による需要創出しかない。そこは100%同意。
 
しかし、それによって一時的に財政赤字は膨らむ。なぜ、財政均衡主義が大事かというと、それは政治家が信頼できないからである。政治家が信頼できるなら、財政均衡主義にこだわる必要は微塵もない。政治家は、本源的に支出を膨らます生き物だ。特に選挙に絡んで、大風呂敷を広げる。そう言う意味で安倍自民党には残念ながら期待できない。結局、中途半端な財政出動で財政赤字がさらに増えるだけという結果が予想されるだけに賛成できないのである。一時的に良くはなるが、結局問題を先送りするだけ。その点は民主党も似たようなもの。我々は何回騙されれば気が済むのか。
 
幸いにしてまだ過去に蓄積した巨額の対外純資産があるから、日本国(日本政府ではない)の信頼は失墜していない。金融緩和で時間を稼ぐあいだに、過去の「経済成長を前提とした」残骸、厚生年金基金をはじめとして無理不条理を重ねてきた制度と仕組み、官僚組織の利権の数々にかたを付けるまでは、中途半端な財政出動はやらなくてもいい。