2013年1月27日日曜日

アゴラ記事の補足

先日のアゴラ記事は少し抽象的な内容だったので、私の考えを若干補足します。

①無制限な(前例のない大胆な)金融政策は、程度はともかく効く可能性はある。したがって、やるべきである。ただし、ほかの2本の矢がより重要。

②確率は低いかもしれないが、制御の効かないインフレにつながる危険性があり、その損害は極めて大きい。このリスク認識はイベントリスクとして持つべきである。政府はその責任と覚悟を明示すべき。

③金融政策だけでデフレが解決すると思い込む一般の人たちが増えている。

④政策が手詰まりの中、政治家が日銀にすべての責任を押し付けているように感じられる。

⑤リフレ派にも、総合的に考えたうえでやむを得ない選択肢として賛成している人と、無邪気に賛成している人がいる。

⑥浜田氏は不純物の少ない純粋な学者だと思う。

⑦お互いに対立し論証できない経済理論は、議論するのではなく主張にとどめるべき。