2013年4月24日水曜日

国債がなくなる?

一番困っているのが、運用能力および貸付力の乏しい地域金融機関です。

これまでは、長期国債を買っておけば多少でも利ザヤが稼げましたが、これからはそうはいきません。

リスクをとることを求められます。

日銀の次元の異なる金融政策でマネタリーベースが2倍になります。
でも、日銀ができるのはそこまで。
景気がいい時はマネタリーベースに関係なく勝手にお金が循環しマネーストックは増えます。
逆にいくらマネタリーベースを増やしてもお金が循環しないことにはマネーストックの増加につながりません。
実際、日銀もあまりマネーストックは増えないと予測しています。
その点わりと冷静です。

じゃどうするのかというと 「期待」 ですね。
信念を持ってやれば、期待が動くというものです。

そうはいっても、少しはお金も動くはずです。
マネーストックが増加するためには、民間が借り入れを増やさなければいけないわけです。つまり誰かが借金を増やさないといけないわけです。
住宅ローン?
設備投資?
運転資金?

さてさて、一体誰が借り手になるのでしょうか?
もっともありそうなのが投資用不動産ローンでしょうか。

円安・株を維持→ 投資マインドが回復→ 不動産投資が拡大
このルートが、借入増加としては最もありそうなルートです。
設備投資にしても大企業は手元資金潤沢ですし、よほど儲かる自信があるか、金利が急上昇すると思わない限りあまり借り入れを増やさないかもしれません。でも、設備投資をすれば、そこから少しはお金が動きます。
消費税導入前の住宅駆け込み購入なんて実需もありますが量的緩和とはあまり関係ないですね。

円安の効果は輸出大企業の業績改善期待となって、とりあえずいい面が出ていますが、ぼちぼち輸入物価高も気になり始めました。
先のことは誰にもわかりません。
風が吹けば桶屋が儲かるルートがだれもきづいていないところに2つも3つもあるのかもしれません。