2013年5月14日火曜日

長期金利上昇


量的緩和にもかかわらず、長期金利は上昇を始めました。

そもそも、日銀の買い入れに応じるかどうかは金融機関の任意です。
一方で、日銀は金融機関がリスク資産にお金を振り向けることを「期待」しています。

しかし、この理屈は何か変です。

この順番でお金が流れるなら、金融機関はわざわざ日銀の国債買い入れに応じなくても、直接市場で売ってリスク資産を買えいいのです。

5/の日銀レポートは

運用先に困るところまでは金融機関は買い入れには応じないどろうといっています。

裏を返すと国債買い入れが進むのは、金利が上昇し国債が下落して金融機関が国債を売却したくてもできなくなったときだとも読めます。 また、その場合は新規国債の消化が困難になっている状況も考えられますので、日銀の国債引き受けに近い状態であることも考えられます。

最近では誰も口にしなくなりましたが、
金融緩和が成功するかどうかはナローパスを通すようなものだ
ということが、改めて意識されます。