2013年5月16日木曜日

戦力全投入


インパクトを最大限出すため、2年間でやることは全部しめし、戦力の逐次投入はしないと、大見得を切った異次元の金融緩和で、株高円安は想定以上に速いペースで進みました。


債券から株、リスク資産へお金が流れることは今回の次元の異なる量的緩和の狙い通りです。
しかし、長期金利の上昇は予想外。

想定では、長期金利の上昇は抑えこめるはずでした。

しかし、国債買い入れは計画的に2年間にわたってやらなければなりません。
手の内を最初に全部見せた作戦が、当面の手足をしばってしまうことになったのかもしれません。


まだ、マネタリーベース2倍までは全然余裕があるので、国債を買いまくって長期金利の上昇を抑えることは可能です。

しかし、実体経済に先行して金融市場が走りすぎるより、長期金利の上昇が多少ブレーキがかかってもいいのではないでしょうか。

ここまでで、金融政策の効果は十二分に出ています。あとは、長期金利の急上昇を招かないように日銀は黒子に徹し、いよいよ金融政策から政治にバトンタッチすべきときではないでしょうか。