2013年5月7日火曜日

期待に働きかけるのは政治責任からの逃げに終わらせないで欲しい

日銀の展望レポートは物価上昇率見通し2%に沿った内容になりました。

日銀の国債買い入れが
物価上昇を引き起こし
景気が良くなる

というシナリオが実現するかどうかは、日銀の断固たる姿勢を国民が信じ、明日はよくなることを「期待」して消費・投資を拡大するかどうかにかかっています。

「期待」がすべてです。経済学的には証明されていませんし、決着はついていません。だから、壮大な実験といわれているわけです。

しかし、よく考えてみますと「期待」に期待するならなんでもいいわけです。それこそ、政治の取り組み姿勢でいいわけです。景気対策、構造改革、財政改革、社会保障改革なんでもいいわけです。政治に期待して国民が明日はよくなる「期待」を持てれば、そもそもこんな壮大な実験に頼る必要もないわけです。

3本の矢4本の矢といっていますが、結局は政治では「期待」を生めないから、金融政策にすがる。こういわれないように頑張っていただきたいと思います。