2013年3月25日月曜日

次元の違う金融政策の正体

黒田新総裁の会見は表情豊かです。
市場に語りかける姿勢を感じさせます。

その一方で、とことんやる、何でもやるとしている金融政策の具体的な内容は相変わらず見えていません。

次元の違う金融政策とは、ズバリ「期待に働きかける」ということです。
デフレの原因を単なる貨幣現象ととらえている経済学者とは少し違うようです。

デフレは、やはりさまざまな経済の複雑な要因が絡み合ったもので、単なる物と貨幣の交換比率の問題ではないと考えているからこそ、期待に働きかけることが重要なわけです。

つまり、次元の違う金融政策とは、「口先を最大限に使った景気刺激策」ということになります。貨幣の量を増やす、物価を上昇させる、何でもやるというのは、すべて演技で、実はどうでもいいのです。景気を刺激することこそが目的ということになります。

この舞台裏は、なるべく気づかれないほど効果があるわけです。具体的な中身は出してはいけないということです。